オリジナルのFI、バイク、クラシックカー等の精密ペーパークラフトを中心に作品を紹介しています。Mikio Kajiwara Orijinal PaperCraft

2023-10-17

コーヒー缶
タバコケースの作り方

シガレットケースの作成に使用する道具

瞬間接着剤・クランプ・やっとこ(大・中・小)・ルーター・千枚通し・金切りばさみ・鉄板・テスキー(万能金切りばさみ)・サインペン・L尺・両面テープ


最初に型板用の図面を作成します。
サイトで紹介しているケースの図面をダウンロード(PDFファイル)出来ます。
LinkIconここをクリック

型板を作る。図面を塩ビの透明板(1ミリ程度)に写し、移した形に切ります。(プリントした図面を下にして塩ビ板を上に置き折り線、切り落とし線を油性マジックで写し外側の線にそって切る)これで型板の出来上がりです。


同じ柄のコーヒー缶を6缶用意します。
実際、見える部分に使用する缶は5缶です。1缶は違う柄でも結構です。
切る前によく水洗いしてください。


6缶のコーヒー缶の上面と底面をカナキリばさみでカットします。
かなり固いので最初は力を使います。
※注:アールの付いた部分まで切り落としてください。


上下を落としたコーヒー缶の側面のジョイントと部分をカナキリばさみで切り、丸く癖の付いた缶を板状にのばします。


コーヒーのロング缶(中身の入っているもの)をローラー代わりに使うと便利です。また、台に雑誌を使うと早く平らに出来ます。


板状にのばしたものです。
食器洗剤で汚れを落として水洗いください。


板状になったコーヒー缶に型板をのせ、カット部分と折り線部分をマジックで写します。中面は上蓋のガイドの役目をする部分です。この場合は裏面を使用しています。


表になる部分は図柄を考えて使いたい部分を決めて、型板をのせ、カット部分と折り線部分をマジックで写します。ショート缶の場合、1枚で蓋とボディー部分を取ることが出来ません。あらかじめ、できあがりの柄を決めておいてください。


型板で写した部分を、折りしろを付けて切り取ります。
中部ボディー:1枚/上蓋:2枚
ボディー部:2枚/上面・底面:2枚


中部ボディーはこの状態から若干の加工が必要です。図面を参照してください。


折り曲げようガイドの作成
厚さ3ミリ程度の鉄板を2枚用意します。この鉄板に缶の切れ端を使って鉄板に合わせて両サイドに両面テープで貼り付けます。もう1枚を合わせて両面テープで貼れば、折りめげようのガイドの完成です。


鉄板折り曲げガイドを使って予めきっておいたパーツを折り曲げていきます。鉄板の間に差し込み必ず折り線を合わせて正確に折り曲げます。


細かい部分の折り曲げには、やっとこを使用します。これも折り線に合わせて慎重に折り曲げます。
写真参照。


上部写真が、各部を折り曲げた状態のものです。これを瞬間接着剤で接着して組み立てていきます。


折り曲げた後の接着の注意
上蓋:写真1の折りしろを折り2を挟み込みます。3は4の下になるよう接着します。


折り曲げた後の接着の注意
ボディー:写真6の折りしろを折り7を挟み込みます。5は8の下になるよう接着します。


これより、組み立てに入ります。私の場合は、接着するときにケースがずれないようにソフトケースに合わせて削った木を使用して組み立てます。ほぼ四角形の直角も出ます。今後の作業を進める上で便利です。


中面・上蓋・ボディーを仮組(折り曲げた後の接着の注意を再度確認)した状態で接着面に瞬間接着剤を流し込みます。接着面は側面の2面です。接着剤は多く出し過ぎないよう注意してください。接着剤を流し込んだら完全に接着するまで押さえてください。中部ボディーとボディーの接着位置は図面を参照


底面も同じように位置を決めてから、4面に接着剤を流し込みます。上面はまだ接着しないでください。丁番を付けたあとになります。


丁番の取り付け位置を決めます。兆番に仮止め用の両面テープを貼り、位置を決めて仮止めします。


私の使用している「丁番」は、SK-488(真鍮)です。ホームセンターで売っています。


この状態で、ルーター(ドリル)を使って丁番を止めるリベット用の穴をあけます。


テスキーを使って兆番のヒンジ部分をカットします。


丁番を止めるリベットです。直径1mm、長さ2mmのアルミのリベットです。ハンズで売っていると思います。


丁番を裏から先ほどあけた穴に合わせてリベットを差し込みやっとこで止めます。最初はリベットが抜けない程度に軽くかしめてください。全てのリベットが差し終わったら、ボディー部と上蓋部の位置を確認してしっかりと止めてください。


内側から見た写真です。リベットの頭がつぶれています。これが丁番を取り付け終わった状態です。


最後に、上蓋の上面の接着をします。底面と同じ行程です。


全てくみ終わったら、各面の角や接着面の切り口をヤスリで軽く削ってください。実際に手で触って手が切れるような鋭利な部分がないよう仕上げます。


接着剤が、はみ出したところは、はがし液できれいにとれます。柔らかい布で拭き取ってください。はがし液は100円ショップで売っています。


これで完成です。缶の絵柄でいろいろなバリエーションが楽しめると思います。また、ここで紹介しているカット以外にも、工夫次第で楽しいものが出来ると思います。このページが参考になれば幸いです。
時間があったら一度挑戦してみてください。もちろんタバコケース以外にも用途はありますので……